塗装工事を行ううえでもちろん「仕上がり」は重要ですが、更に重要視していただきたいのは「塗った後」です。

工事を行う業者によっては、規定の塗装工程を省いていたり、設けなければならない乾燥時間を短縮していたり、仕上がりでは綺麗な状態でも早期劣化、施工不良に繋がる施工方法をするところも在るのです。

工事中の様子は施主様がすべて確認できるわけではないので、誤魔化そうと思えばで誤魔化てしまうのです。

このような業者は、保証内容が不鮮明であったり、保証対応を断られてしまうというケースが多い傾向にあります。

せっかく大きなお金をかけて工事を行っても、施工不良や早期劣化が発生してしまったら切ないですし、さらに保証対応もしてもらえないとなったらまたお金をかけて補修しなければなりません。

このような事態を避けるためには、工事の前、契約前、できれば業者選びの段階で保証内容を確認しておく必要があります。

今日は、塗装工事で失敗しないための保証内容のチェックポイントをお伝えしたいと思います！

【保証内容のチェックポイント】

✅保証期間

一般的な保証期間は使用する塗料の耐久年数の半分の年数です。例えば耐久年数20年の塗料であれば10年。15年の塗料であれば7～8年です。

稀に「一生涯保証」や「30年保証」といった過度に長期な保証を見かけますが、こういった保証はあまり確実ではないと思っていただいた方が良いです。一概にすべての業者がそう、とは言えませんが、そもそもすべてのお客様に一生涯保証の対応をすることは不可能ですし、耐久年数を過ぎた塗膜は確実に劣化していくので必ず保証対応が必要になりますが、かなりの人数、労力、費用を要します。

過度な長期保証に多いのは、条件がかなり厳しいということです。「経年劣化は対象外」「業者の施工不良でない場合は対応しない」というようにかなり厳しく決められていることが多いので、ほとんどの場合保証対応をしてもらえません。

✅メーカー保証

多くの業者は「自社保証」を行っています。自社保証は「施工不良があった場合無償で補修しますよ」というものです。自社保証だけでも安心はできますが、更に安心できる確実な保証があります。それが塗料メーカーの保証です。

塗料メーカーから優良業者と認定されている業者限定で出される保証ですが大まかに言えば「塗料の不良で剥がれなどが発生した場合に保証します」というものです。保証書をメーカーから出してもらうには、★案件の塗装面積分の塗料を発注すること★塗料缶のロット番号をメーカーに送付することが条件です。これらの条件は確実に必要分の塗料を使用している証拠となり、お客様からしても「確実な施工が行われている」という一番の安心材料になります。

💡ポイント

保証内容は業者によって異なります。

業者選びの段階で保証の詳細を聞いて比較を行いましょう。業者の中には、お客様が施工中の様子を見ないことを良いことに、塗装の工程を省いてしまったり、適格な乾燥時間をとっていなかったりする場合もあります。

耐久性のある塗料でいくら綺麗に仕上がったとしても、早期劣化や施工不良が発生してしまうことは十分あり得ます。保証対応をしてもらえなかったと泣き寝入りでまたお金を払ってご自身で補修・・・なんてことにならないように、保証内容をしっかりと見極めて業者選びを行いましょう。