劣化②~クラック(ひび割れ)~
2022/02/17【Q&A】
本日は、【クラック(ひび割れ)】についてお伝えさせて頂きます。
クラックとは、ひび割れのことです。クラックには「ヘアクラック」と「構造クラック」の2種類があり、それぞれ原因やメンテナンスの必要度が変わってきます。それぞれの特徴や対処方法を見ていきましょう。
構造クラック
割れ目が写真のように0.3mm以上の者は構造クラックであることが多いです。クラックの部分から雨が侵入して内部に重大な影響を及ぼす可能性があります。構造クラックの場合は、建物に問題がある可能性があるので早急なメンテナンスが必要です。
構造クラックを引き起こす原因としては、地震や不動沈下、木曽の劣化などがあげられます。地震の揺れや、傾きによってずれが生じ、外壁に構造クラックができます。
構造クラックの場合は、外壁の塗装だけでなく内部の強度計算や施工時の補修の工夫が必要です。
上のようなひび割れを発見したら早急に業者に外壁診断を依頼して下さい。
ヘアクラック
幅が0.3mm以内の物は「ヘアクラック」です。
名前の通り、髪の毛のように細いひび割れで、壁に顔を近づけてやっと見えるほど軽微なものです。モルタル壁やコンクリート壁では必ずと言っていいほど起きます。
構造クラックの様に早急にメンテナンスが必要というわけではありませんが、ひび割れがあるとそこから雨水が侵入し劣化の進行を早める可能性もありますので、早めの塗り替えをオススメします。
補修方法
構造クラック:電動工具を使って、ひび割れている部分をU字、V字にカットし汚れを落します。その後内部を下塗り材で下地処理をし、その上から「シーリング材(コーキング材)」を打込みます。地震の揺れなどでできてしまったようなクラックには、歪みが発生してもやわらかく衝撃を吸収する弾性シーリングなどが使われます。
ヘアクラック:ヘアクラックのような小さなひび割れなら、塗装でカバーすることが可能です。ひび割れに直接下塗り材を塗り、その上に上塗り材を重ね塗りすることで均一な塗面が完成します。