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劣化①~チョーキング~

2022/02/16Q&A

本日は【チョーキング】についてお伝えさえて頂きます。

〇チョーキングとは
 外壁塗装の代表的な劣化現象の一つで、外壁を触った時に手に白い粉がつくことを指します。白亜化(はくあか)現象とも呼ばれます。使われている塗料や置かれている環境にもよりますが、塗装をしてからだいたい5~10年程でこの現象が現れます。

どのような事が原因でチョーキングが起きるのか、現象のメカニズム、対処法などをお話ししていきます。


〇チョーキング現象の原因
 塗料には着所行く効果のある「顔料」、塗料の耐久性を高める「合成樹脂」、塗料の機能を向上させる「添加剤」の3つが主に構成されています。この塗料に水や有機溶剤であるシンナーを混ぜて溶かし、外壁や屋根に塗布していきます。顔料はもともと粉状で、水で溶かせば絵具として使えます。塗装にはこれに合成樹脂や添加剤を加えます。塗布された塗料は、合成樹脂によって塗膜を形成し、この塗膜で外壁や屋根を守ります。

しかし、日々浴びている紫外線や雨風によって、塗膜を保護してくれていた樹脂や添加剤が分解され、だんだん劣化していきます。紫外線の影響が最も大きいので、日当たりのよい場所の方が劣化の進行が速いです。樹脂や添加剤が分解されてしまった塗料は、顔料がむき出しになってしまいます。むきだしになった顔料も劣化し表面で粉化した状態が、チョーキング現象です。


〇チョーキング現象が起きたら
チョーキング現象は放置してはいけません。とはいっても、すぐに壁が崩壊するなどと言うことはないのでご安心ください。チョーキング現象が現れたということは、保護能力が失われ、外壁がむき出しになっている状態です。塗装の大きな目的は雨や風から家を、外壁を守る事ですが、その機能が損なわれてしまっているということになります。水分が乾かずそのままになるとコケや藻が発生する原因になり、建物の美観性を失います。水分を吸って、乾燥してを繰り返し、壁自体が動くとクラック(ひび割れ)の原因にもなり、強度減少にもつながります。

チョーキング現象を発見したら、まず塗装を検討しましょう。どの程度劣化が進んでいるのか業者に外壁診断を依頼しましょう。よく壁のチョーキングを洗い流したり、ブラシでこすったりする方がいらっしゃいますが、チョーキング現象は塗料の塗膜の劣化が原因でおこるものなので、水で流しても根本的な解決になりません。さらに、ブラシでこすったり研磨剤で磨いたりしてしまうと外壁の下地まで傷つけてしまうこともありますので、ご注意ください。


〇チョーキング現象を抑制する塗料があります!
チョーキング現象は、顔料の中にある「酸化チタン」が紫外線を浴びる事で「ラジカル」という活性酸素を発生させます。このラジカルが塗料野結合を分解して塗膜を劣化させてしまいます。「ラジカルを派生させ中ればチョーキングは防げる」ということで、塗料会社の研究が進み「ラジカル制御塗料」が発明されました。チョーキング現象を抑制できるということは耐久性を維持することにつながるので、最近人気がでているシリコン塗料と並ぶほど使用量が増えてきています。実際「シリコンよりラジカルだ!」とオススメしている塗装会社もあるほどです。弊社でも多くのラジカル制御塗料を取り扱っておりますので、気になった方はぜひお問い合わせください!